洗面ボールの中で引っ越し待機中の猫

猫がいる家庭の引っ越しは、猫のことを最優先に考える必要があります。

引っ越しで猫の移動は避けられないので、なるべくストレスが減らせるように心掛けましょう。

猫と引っ越し:引っ越しで注意すること













引っ越し前に行うこと【猫編】

引っ越しが決まったら、まずはかかりつけの動物病院に連絡してください。

引っ越し後でも通える場所なら問題無いのですが、それが難しい場合は次の病院への引継ぎが必要となります。

引っ越しは何かと忙しいのですが、猫も大切な家族ですから人間と同じように既往歴や持病など健康管理において必要な情報の引継ぎは重要です。

もしも持病がある場合は、薬の名前や経過などを聞いておくと安心です。

特に猫は慣れない場所での変化に体調を崩しやすいので、引っ越し先の動物病院も探しておきましょう。

現在かかりつけの獣医さんに、知り合いがいないか聞いてみるのもオススメです。

まずは、かかりつけの動物病院でメディカルチェックを受け、長距離の移動が可能かを診断してもらいましょう。

猫の移動プランを考える

引っ越し会社の殆どがペットの取り扱いをしていません。※動物輸送専門の会社と提携しているところもあります。

猫の引っ越しは、いかに負担(ストレス)を与えないかが重要になってきます。

猫によっても性格や体格の様々ですから、愛猫にあった方法を選びましょう。



車で猫と引っ越し

引っ越しの移動で一番オススメなのは、飼い主と一緒に車で移動する方法です。

こまめに休憩がとれるので猫のペースに合わせて移動できますし、猫の様子を見ながらの移動なので飼い主も安心です。

ただし普段と環境が違うため、興奮して車外へ飛び出す恐れがあります。

必ずキャリーバッグに入れて、車の窓は閉めておきましょう。

また、ストレスなどで激しく鳴く場合もありますが、車が動いている間はキャリーバッグから出さないようにしてください。

運転中に暴れたり、運転席の足元やシートの下に潜ると非常に危険です。

事前に車に慣らしておく

車に乗り慣れてない猫は、車内のニオイや車のエンジン音などでストレスを感じてしまいます。

そこで普段から少しずつ車に慣らして長距離移動に備えるのも良い方法です。

停車中の車内でエンジンをかけることから始め、猫の様子を見ながら10分、20分、30分・・・と徐々に距離を伸ばしていきましょう。

このとき車内で大好きな玩具を与えたり、おとなしく出来たらご褒美を与えるなどして、車は楽しい場所だと認識させましょう。

ご褒美も何も無しで我慢させるだけだと、いざ本番になって不満が大爆発なんて事にもなりかねないので注意しましょう。

ポイントは猫の様子を見ながら無理せずトレーニングすることです。

車に酔いやすい猫

猫は三半規管が発達しておりバランス感覚に優れているため車に酔いにくい動物なのですが、中には車酔いしてしまう猫もいます。

もしも猫が車に酔いする場合は、出発の6時間前まで食事を済ませて体調を整えておきます。

普段から乗り物酔いが酷い猫なら、動物病院で酔い止めを処方してもらいましょう。

乗車中は、車の窓をほんの少し(猫の頭が絶対に出ない程度)開けておき、車中に新鮮な風を入れると気分が楽になります。

バスやJR(電車・新幹線)を使って猫と引っ越し

公共交通機関である「バス・電車・新幹線など」で移動する場合は、必ずキャリーバッグに入れて外に出さないことが前提です。

猫は周りの景色が変わることに反応するので、キャリーバッグに布をかぶせて落ち着かせましょう。

路線バス

路線バス場合は利用する会社によって規定が違いますが、キャリーバッグに入れた状態であれば手荷物として持ち込みが可能です。

但し高速バスでは乗車できない事が殆どです。

詳しくは利用するバス会社で確認しましょう。

JR(電車・新幹線)

長さが最大70cm、たて・よこ・高さの合計が90cm程度のキャリーバッグに入れ、猫を入れた状態での重さが10kg以内なら手回り品として持ち込みできます。

但しソフトタイプのキャリーバッグは不可です。

価格はキャリーバッグ1個につき280円となっています。

乗車する駅の改札で駅員さんにキャリーバッグを確認してもらい、普通手回り品切符を購入します。

ペットカートを使う場合はカートを含めたサイズになるので、キャリーバッグがペットカートと分離できるタイプが良いでしょう。

新幹線も同じように、普通手回り品切符280円を買えば利用可能です。

乗車の際はゲージを膝の上か足元に置きましょう。

座席が通路側だと隣の人が移動する時にゲージも移動しなくてはならないので、可能ならなるべく窓側を利用しましょう。

原則としてペット用に座席を予約することはできません。

飛行機を使って猫と引っ越し

ペットの猫を飛行機に載せる場合は手荷物扱いになり、冷暖房のついている貨物室での移動となります。

この手荷物扱いでは、飛行機までの移動で外気温に左右されてしまいます。

また貨物室では冷暖房こそ付いていますが、客室のように断熱性に優れていないようなので、飛行中の外気温や直射日光にとても影響されます。

ですから夏場や特に気温が高い日などは、早朝や夜などの涼しい時間帯の移動がオススメです。

どこの航空会社を利用するにしても、猫の健康を保証をしないという同意書のサインが必要になります。

これは少しリスクのある移動方法であると考えるべきですね。

ANA(ペットらくのりサービス)

当日は、搭乗便出発時刻の30分前までに手荷物受託カウンター(ペットお預かりカウンター)に行き、手続きを行います。

夏季はクールマット・保冷材などの冷却グッズ、冬季はカイロや毛布などの防寒グッズを用意しましょう。夏季の利用の場合は、アンダーコート(下毛)の手入れをしておくと、安心です。

5月1日から10月31日の期間にペットケージに保冷剤、給水器を取り付けるサービスを行っているので、必要な方は利用しましょう

【ケージについて】
  • 強度のある素材で作られていて屋根があるもの
  • 布製やダンボール素材は受託不可
  • 車輪付きケージは取り外しができるか固定が出来るもの
  • 換気用の窓や通気性がいいもの
【ケージのサイズ】
小型S 幅40cm×奥行55cm×高さ40cm

詳しくはANA(ペットらくのりサービス)でお問い合わせください。

JAL(ペットとおでかけサービス)

当日は、搭乗便出発時刻の30分前までにペットとおでかけサービス受付カウンター(手荷物カウンター内)に行き、手続きを行います。

猫と他の受託手荷物を含め、合計100kgまでの利用となります。

猫一匹あたりの重量は32kgまでとし、猫の重量を除いて20kgを超える場合は、重量超過分に対して超過手荷物料金が必要です。

【ケージについて】

破損や水漏れのおそれのない給水器であれば、持参したものにかぎりケージに設置することができます。

【ケージのサイズ】
Sサイズ 幅43cm×奥行54cm×高さ40cm

大型連休の場合は貸し出し用のケージが足りなくなるおそれがありますので、用意した物を使うようにしましょう。

基本的に預けている間は、食事・水分補給はできません。

十分にあたえてから、連れていくようにしてください。

詳しくはJAL(ペットとおでかけサービス)でお問い合わせください。

 


引っ越しで損してませんか?

引っ越しで損しない為には、複数社の見積もりが基本となります。

これは引っ越し業者の料金設定やサービス内容がそれぞれで異なっている為です。

つまり一社の見積もりだけで契約すれば、知らない間に損をしている可能性もあるワケです。

いくつかの業者を比較しただけで半額になったという驚きのケースもありますからね。

それを知らなかったではモッタイナイですよ。

それと参加企業が多い見積もりサービスのほうが競争原理で価格交渉に有利です。

参考までに下記サービスは中小から大手まで幅広く引っ越し業者が比較できます。

※ちなみに、ここなら電話番号が任意(つまり入力不要)なので、電話営業が苦手な人でも安心して利用可能なのです。